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中国輸入食品の通関で頻出するトラブル事例と対応策

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中国向けの食品輸出では、表示の不備、原材料・添加物の基準不適合、製造企業の登録、必要書類の不足などが原因で、通関の遅延や輸入不許可が生じます。中国税関が公表する未准入境食品情報でも、こうした問題が繰り返し確認されています。

今回は、公表された不適合理由をもとに、典型的なトラブル例と出荷前に取り組みたい対応策を紹介します。

① 中国語ラベルの不備

トラブル例: 中国語ラベルに必要な情報が不足している、原材料名や添加物名が適切でない、栄養表示や期限表示が中国の基準に合っていない。

対応策: 日本語表示の翻訳に加え、中国での食品分類と適用基準に基づいて表示内容を確認します。配合表、製品規格書、栄養成分の根拠資料とラベルを照合し、包装上の訴求表現も含めて出荷前に点検することが重要です。中国税関の公表情報では、ラベル不適合が輸入不許可の主要な理由として挙げられています。

② 原材料・食品添加物の使用基準への不適合

トラブル例: 日本で使用できる添加物を配合した商品が、中国では対象の食品に使用できない。健康食品に使用する原料が、中国では食品原料として認められていない。

対応策: 原材料と添加物を一つずつ確認し、中国の食品分類に応じた使用可否、使用量、使用条件を整理します。添加物はGB 2760と関連公告、新食品原料は許可内容を確認します。香料製剤や複合原材料に含まれる成分も、確認対象に含める必要があります。

③ 海外製造企業の登録・申告情報の問題

トラブル例: 製造工場の登録が完了していない、対象製品が登録内容と一致しない、輸入申告に記載した登録番号が誤っている。

対応策: 実際の製造工場について、登録状況、対象製品、登録番号と有効性を確認し、包装・申告情報との整合性を点検します。2026年6月1日から新たな登録管理規定と関連公告が施行されているため、現在の制度に基づいた確認が必要です。

④ 必要証明書の不足・貨物と書類の不一致

トラブル例: 品目ごとに求められる衛生証明書や検疫関係書類が不足している。証明書、インボイス、パッキングリストと実際の貨物で、品名、数量、重量、製造工場などが一致しない。

対応策: 必要書類と発行条件を出荷前に確認し、書類間・貨物間の照合を行います。証明書によっては出荷後の取得や訂正が難しいため、製造・梱包・証明書発行・船積みの日程を一体で管理することが有効です。書類審査と証明書確認は、中国税関の合格判定に含まれます。

⑤ 製品・原料が中国の輸入条件を満たしていない

トラブル例: 輸入が認められていない国・地域や工場の製品を出荷する。加工食品に含まれる動物由来原料などについて、必要な輸入条件を確認していない。

対応策: 完成品の分類に加え、原材料の種類・由来・加工方法を確認し、適用される輸入条件を調べます。海外製造企業の登録と、製品・国地域の輸入可否は、それぞれ確認する必要があります。

⑥ 検査不適合・輸送中の品質劣化

トラブル例: 微生物、残留農薬、動物用医薬品、重金属などが中国の基準に適合しない。輸送中の温度管理や包装の問題で、腐敗・変質が生じる。

対応策: 製品と原料に応じた中国の基準を確認し、必要な項目について出荷前検査を検討します。あわせて、輸送温度、包装仕様、到着までの日数、残存賞味期間を管理します。検査対策と物流管理を組み合わせることが重要です。

通関トラブルを防ぐために

対策の出発点は、商品を出荷する前の規制確認です。製品の分類、配合、工場登録、表示、必要書類をまとめて確認し、日本側の製造者・輸出者と中国側の輸入者・通関業者で情報を共有することで、手戻りや追加費用を抑える準備ができます。

株式会社WORSOでは、中国向け食品の原材料・添加物の規制確認、中国語表示の作成・確認、海外製造企業登録、必要書類の整理、通関に関する実務支援を行っています。初めての輸出や既存商品の見直しについて、お気軽にご相談ください。